季節は夏を迎えていた―
ボクはアマ(尼崎市)、Kちゃんは京都市内在住。2人で会う最初の待ち合わせは、Kちゃんの出やすい京都にしよう。大阪、神戸は行き慣れているが、京都にはほぼ行くことがなかった。
イメージでは阪急や京阪のほうが栄えているイメージ。JRは駅ビルぐらい。ただボクの最寄りはJRで、新快速なら乗り換えなしで40分ほどでいけるので、待ち合わせはJR京都駅にした。
最初はお茶をするだけの予定。駅ビルの中で十分お店はあると思った。予定より早く乗ったのだが、まさかの電車の遅延だ。ピエン(;ω;)だ。
初っ端(しょっぱな)から遅刻とは幸先が悪い。
LINEで遅れる旨、連絡を入れた。20〜30分遅れた。不可抗力だが、気まずかった。
京都駅の改札を出るとKちゃんは待っていた。遅刻したことを謝った。それほど怒っている様子ではなかった。ひと安心―
お店へ移動した。ネットで調べると有名なお茶屋さんのカフェがあったので、そこへ向かった。
店は満席だった。店内もそれほど広くなく、落ち着いて話せる雰囲気ではなかった。なので、他の比較的空いているカフェにした。ほんとに普通のカフェでKちゃんはどう思ったかわからないが、ボクはこっちの方が周りが気にならず、落ち着いて話せると思った。
いよいよセミナーで学んだことが活かされる時がきた。
■会話のポイント
・褒め
・笑み
・共感
まず、「褒め」(ほめ)。人はウソでも褒められるとうれしい。「今日もかわいいですね」とか「今日の服、めちゃ似合ってますよ」とか外見を褒めるのもそうだが、考え方や行為など内面を褒めるともっとグットだ。
次に「笑み」。笑顔だ。「敵意はないですよ、好意を持ってますよ」をノンバーバル(非言語)で示す。喜怒哀楽、プラスの感情の時はたいてい笑顔だ。たいした会話をしていなくても笑い声があれば、場は明るくなる。何より、笑顔はその人の一番ステキな表情だ。
最後は「共感」。「それすごくわかります」とか「ボクもそう思ってたんです」とか。男性は結論、答えを出そうとするのだが、女性はそれを求めていない。女性は「うん、うん」と聞いてほしいのだ。
人たらしと呼ばれる人はこれらのことをごく自然にやってのける。これで心の距離を縮められたり、いい人だなぁと思ってもらえたりする。でも、ボクらモテない君は不慣れだ。恥ずかしさ、不自然さがありながら、実践を積み重ね、習得していくしかないのだ。
会話のポイントをうまく使えたのかはわからないが、仕事のこと、趣味のことなどを話して、小一時間が経った。好意を持ってもらえたかはわからないが、「無し」でもなかったのだろう。次回は晩ご飯を食べに行くアポイントを取ることができた。
今回のポイントは最初のデートは1時間。物足りないぐらいで切り上げる。ボクは次回会うのが楽しみになるし、相手はこちらのことをもう少し知ろうと思うだろう。
Kちゃんと別れ、新快速の中で今日のお礼のLINEを打ちつつ、京都をあとにした。
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